TUP BULLETIN

速報948号 ドナより 話を広げるために……

投稿日 2012年8月23日

なぜ主要メディアからはこういう話が聞こえてこないのでしょう?






オーストラリア人女性ドナ・マルハーンは、2003年の春にはイラクで「人間の盾」に参加した。04年春にはイラクで米軍包囲下のファッルージャに入り、その帰路地元レジスタンスによる拘束を経験し、つぶさにその報告をしてくれた。04年冬から05年春にかけてはイラク・パレスチナ「巡礼の旅」を伝えてきた。05年8月には、シンディ・シーハンのキャンプ・ケーシーに駆けつけ、アメリカからの報告は、ほとんど実況中継だった。05年12月にはオーストラリアがイラク戦争に最も貢献してきたパイン・ギャップ秘密基地に侵入し、「市民査察」を強行して逮捕されたが、08年2月に無罪判決を勝ち取った。09年末から10年初頭には、イスラエルによる包囲封鎖に苦しむパレスチナ・ガザ地区に入って援助を届け、現地から報告してきた。10年2月に、『普通の勇気――わが旅、人間の盾としてバグダードへ』を出版した。11年3月に、アフガニスタンのカーブルに向かい、地元の「青年平和ボランティア」と共に行動した。

この度、ドナは劣化ウラン弾などの有毒兵器の被害に苦しむファッルージャの女性や子供の調査のためにイラクに向かい、無事に調査を終えてオーストラリアに帰国しました。早速、帰国報告会をあちこちで行ない、精力的に話を広めているドナからの報告です。
(翻訳:福永克紀/TUP)

話を広げるために……
ドナ・マルハーン
2012年8月10日

お友達の皆さんへ

さて今週は時差ぼけから回復したので、活動開始です。今の私の使命――帰国報告を行ない、話を伝え、イラク戦争の犠牲者が直面する課題に関心を高めること。

今週は15歳から17歳の数百人の学生に講演しました、そうしたらメディアで聞くこともない話を聞けたと、この子たちからとても感謝されました。何が起こっているのかこの子たちは知りたがっています。気にかけているのです。そこで必然的な質問が出されました――なぜ主要メディアからはこういう話が聞こえてこないのでしょう?

素晴らしい質問です、そしてこの点で、ひょっとしたら皆さんに手を貸してもらえるのではないでしょうか。皆さんの多くから、このラジオ番組とかあのテレビ番組とかに私が出演する可能性はあるかと問い合わせが来ています、そして、私はもちろんいつでもそうするつもりです、でも決定するのはその番組であり、視聴者が興味を抱いていると番組制作者たちが思うことに基づいて決定されるでしょう。

ですから、もし皆さんの地元ラジオ局の番組とか、特定の時事問題番組とかで、私がインタビューされるのをお望みならば、番組と連絡を取って私にインタビューするように提案してください。皆さんの多くがメディアとの良い関係を築かれていますので、それを使ってみましょう。そういう関係をお持ちでなければ、番組のウェブサイトや電話やEメールを通じて連絡を取ることができます。

皆さんが私の話に関心を持って注目してきたこと、私がイラクから戻ってきたばかりだということ、そしてインタビューに答える用意があること、それから私の連絡先を伝えてください。Eメールはxxxxxxxxxxxxx@xxxxx.xxx.xx 、電話番号はXXXX-XXXXXX、それに参考資料として送れるように「経歴」自己宣伝文を下に貼り付けておきます。
[訳者注:メールアドレス、電話番号は省略しています]

メディアもさることながら、人々の所に直接出向くことも大切です。予定済みの一般向けの講演会リストがありますので、下に貼り付けておきます、また皆さんのグループに私が出向いて講演することをお望みならば、どうかお返事ください、どんな催しが実現できるか一緒に考えましょう。

ところで、まだお伝えしたい話も、私たちが対処できる方法のアイデアもまだもっとあり、関心を高めるための取組みを一緒に行なえることを心待ちにしています……

皆さんの巡礼者
ドナより

追伸:今後の講演
8月12日(日)ベリンジェン。ベリンジェン自由大学主催。ベリンジェン、ロッジ・カフェ241。午後3時。
8月14日(火)ウロンゴング。エドムンド・ライス・カレッジ。
8月19日(日)シドニー。正義と平和を求めるカトリック教徒連合。クロイドン、アレキサンダー通り9。午前9時45分~午後12時30分。
http://www.ccjpoz.org/templates/ccj/page/page_html_standard.php?secID=50
8月22日(水)ニューカッスル。暴力問題研究会議。ニューカッスル、クラウン・プラザ・ホテル。午前9時~10時30分。
8月23日(木)ニューカッスル。公開討論会「戦争の見過ごされた犠牲者――イラク戦争の毒性遺物は今も続いている」。キング通り406-408、ニューカッスル労働組合評議会3階。午後6時。
http://www.facebook.com/events/353638568049189/
8月26日(日)シドニー。グリーブ・カフェ教会。グリーブ、セント・ジョンズ通り37。午後6時。
9月5日(水)社会正義の日。ブロークン・ベイ司教区、オックスフォード・フォールズ。
9月17日(月)シドニー。戦争をとめよう連合主催の公開討論会「ドナ・マルハーン、戦争の見過ごされた犠牲者とイラク戦争の毒性遺産の目撃証言」。午後6時30分。UTSビル2、4階、10号室。
http://stopwarcoalition.org/events/donna-mulhearn-eyewitness-to-the-unseen-victims-toxic-legacy-of-war-in-iraq/

追伸:もし必要でしたら、以下がメディア向けの自己宣伝文です。
平和活動家、作家、講演者であるドナ・マルハーンは、イラク戦争中には人間の盾であった。のちには人道援助活動家としてイラクに戻り、路上暮らしの子供たちために避難所を設立し、離散家族を支援した。ジャーナリストでもあり、元政治顧問でもある彼女は、現在世界中の戦争・紛争地域で活躍している。イラクへの4度目の旅から帰国したばかりだが、今回は現地で毒性兵器と劣化ウラン兵器が民間人に、特に赤ん坊に与えた影響を調査してきた。パイン・ギャップ米軍事基地に侵入して「市民査察」を行なったために、裁判と実刑に直面したこともある。非暴力と平和の実現について語り、オーストラリア・ウラン兵器禁止キャンペーン連合の調整役を務める。ABCテレビの「オーストラリアン・ストーリー」番組で特集されたこともあり、アッシジの聖フランチェスコの祈りに触発されたドナは、自らを「巡礼者にして語り部」と描写する。彼女の本、『普通の勇気』は人間の盾としての経験をつづったものであり、2010年に出版された。

原文:Getting the word out…
URL: http://groups.yahoo.com/group/ThePilgrim/message/257