TUP BULLETIN

速報954号 ドナより ラストスパートです。国連での「オーストラリアの基本方針」――あなたの声をボブ・カー大臣に届けよう

投稿日 2012年10月28日

米国からオーストラリアに圧力が。賛成票を投じるな。






オーストラリア人女性ドナ・マルハーンは、2003年の春にはイラクで「人間の盾」に参加した。04年春にはイラクで米軍包囲下のファッルージャに入り、その帰路地元レジスタンスによる拘束を経験し、つぶさにその報告をしてくれた。04年冬から05年春にかけてはイラク・パレスチナ「巡礼の旅」を伝えてきた。05年8月には、シンディ・シーハンのキャンプ・ケーシーに駆けつけ、アメリカからの報告は、ほとんど実況中継だった。05年12月にはオーストラリアがイラク戦争に最も貢献してきたパイン・ギャップ秘密基地に侵入し、「市民査察」を強行して逮捕されたが、08年2月に無罪判決を勝ち取った。09年末から10年初頭には、イスラエルによる包囲封鎖に苦しむパレスチナ・ガザ地区に入って援助を届け、現地から報告してきた。10年2月に、『普通の勇気――わが旅、人間の盾としてバグダードへ』を出版した。11年3月に、アフガニスタンのカーブルに向かい、地元の「青年平和ボランティア」と共に行動した。12年7月に4度目のイラク訪問を敢行し、劣化ウラン弾などの有毒兵器の被害に苦しむファッルージャの女性や子供の現地調査を終え、無事帰国した。


国連総会第一委員会で行われる劣化ウラン兵器使用に関する情報公開を求める新決議の投票日は、現段階では11月5日か6日と予想されます。オーストラリアの投票を棄権から賛成に変えさせようと精力的にロビー活動を続けているドナから、ラストスパートの掛け声です。


(翻訳:福永克紀/TUP)

ラストスパートです。国連での「オーストラリアの基本方針」――あなたの声をボブ・カー大臣に届けよう
ドナ・マルハーン
2012年10月22日

お友達の皆さんへ

さあ、いよいよ、ラストスパートです。劣化ウラン兵器使用に関して今以上に透明性を求める国連の投票を間近にして、私たちのロビー活動は最も重要となりそうな時期を迎えています。

投票まで2週間です――今の予定では、11月5日か6日です――私たちがオーストラリアの投票を棄権から「賛成」に持っていく必要があります。

国連安保理の投票[*]も片付いた今、カー外務大臣はこの問題や他の問題に集中できるようになりました。(国連での)「オーストラリアの基本方針」は核不拡散、軍縮ならびに女性の権利を重要視することである、とボブ・カー大臣が宣言したことを特筆しておきます。
[訳者注:ここでいう「国連安保理の投票」とは、10月18日に国連総会で行われた国連安保理非常任理事国の改選投票のこと。西ヨーロッパ・その他地域枠で、最有力視されたフィンランドを破ってオーストラリアが第1回投票で勝利し、2013年1月1日から2014年12月31日までの2年間、1986年以来の非常任理事国となります]

私が考えるところ、民間人防護のために劣化ウラン兵器のさらなる透明性を求める決議に、予防措置原則を適用した「賛成」票を投じることは、この非常に気高い「オーストラリアの」基本方針と完全に一致します!

このことをボブ・カー大臣に知らせるために、手早く所感を書いて(手早くなくても結構です!)送ってもらえないでしょうか。

また、以下のような認識を持っていると伝えるのもいいかもしれません。政府が引証している研究は、専門家から時代遅れとみなされていること、短期間の影響に対する机上研究にすぎないこと、劣化ウランに曝された民間人の長期的影響を考察したものは何もないこと、新しい科学と研究にとって代わられていること、それゆえ政府の立場を公にする信頼性のある諸研究ではないこと。

そして、下のリンクの調査報告書『予防措置を実践に。劣化ウラン兵器の容認性に挑戦』で強力に展開されているように、政府が予防措置原則を採用するように求めてください。 http://www.bandepleteduranium.org/en/docs/195.pdf

手紙を書くための情報と資料はまだたくさん以下のサイトにあります。 www.acbuw.org

下記のサイトにあるオンライン・フォームを使えば、すぐ簡単に手紙を送ることができます。 http://aph.gov.au/Senators_and_Members/Contact_Senator_or_Member?MPID=wx4

また、まだなされていない方は下の請願署名に署名をして、拡散してくださいますように――私たちが集めた約5000筆の書面署名に付け加えて、投票前に少なくとも1000筆のオンライン署名を集められれば最高です。 http://www.communityrun.org/petitions/change-australia-s-vote-on-depleted-uranium-weapons-at-the-un-in-october?time=1347423656

キャンペーンのその他のニュース

‐ファッルージャでの私の写真を採り上げて私たちのキャンペーンを報道したチャンネル10の番組をご覧になりましたか? ここにその映像報告があります。 http://www.youtube.com/watch?v=XYaAh9X-s9w

‐バイロン・バイブのウェブサイトが制作した、ファッルージャの映像も含めた、映画製作者トレバーによる深遠で重要な質問に答えている素晴らしいインタビューがここにあります。ご覧になってください。 http://www.youtube.com/watch?v=wk-7vagDPhU&feature=share&list=UUL2seJM0GdzBfF5SNbX03sQ

‐イラクでの先天的身体障碍の増加を立証する新研究に関する最近の記事がここにあります。 http://www.independent.co.uk/life-style/health-and-families/health-news/iraq-records-huge-rise-in-birth-defects-8210444.html

‐何人かの労働党議員が、議員団を組んでボブ・カー大臣に「賛成」票を投じるように折衝したいといい、一人は来週議会が再開したら自分の意見陳述をこの問題に捧げるといいます。

‐ニューサウスウェールズ州ノース・コーストのバイロン・ベイとマランビンビー地区で関心を持つ人々や情熱溢れる学生たちに講演して、素晴らしい数日を過ごしました。

‐ニューヨークでは、この間近に迫った投票に向けて、各国の国連使節(オーストラリアの使節も含めて)に対して国際チームがロビーを続けています。

‐私はカー大臣の上級顧問団の一人と定期的に連絡を取り合っていますが、賛成票を投じるなという米国からの圧力が強力にかかっていることが明らかになってきました。

だからこそ今後の2週間は全力でやり抜き、私たちの意見を明瞭に大声で政府に知らせましょう――私が希望しているのは、カー大臣の良識と独立意識のみならず私たちの集合的な声が実を結び、戦争の犠牲者のために劣化ウラン兵器にこれまで以上の透明性を求める「賛成」票をオーストラリアが投じることです。

ここに希望があります……さあ、やりましょう!

皆さんの巡礼者
ドナより

追伸:ボブ・カーの郵便連絡先――ACT2600 キャンベラ 国会議事堂 外務大臣ボブ・カー殿。どうか、今週中に時間切れ寸前の手紙を郵送してください。地元議員にコピーを郵送するのもお忘れなく。彼のウェブサイトの連絡ページから即座にメッセージを送ることも、電話番号02 6277 7500で連絡することもできます。同様にツイッターの @bobjcarr で直接メッセージを送ることもできます。

追追伸:キャンペーンの最新情報はツイッターの @donnamulhearn をフォローしていただくか、フェイスブックで私を見つけてください。

追追追伸:「世界を良くしようとし始める前にだれも一瞬も待たなくていいって、なんて素敵なんでしょう」――アンネ・フランク

原文:Home Stretch: the ‘Australian agenda’ at the UN – let Bob hear your voice
URL: http://groups.yahoo.com/group/ThePilgrim/message/262