TUP BULLETIN

速報 971号 人々の力は真実で武装されている

投稿日 2013年11月24日
マルチに広がる抵抗の力

2013 年11月13日、極秘だったTPP知的資産条項の全文をウィキリークスが公開した。同じ日、プエトリコのグループCalle 13 は、権力による言論弾圧に抗議し、報道機関の怠惰を辛らつに批判するMulti_Viral (マルチバイラル)という作品をユーチューブ上で公開した。

レネ・ペレズ(Calle 13:スペイン語)、トム・モレロ(RATM:ギター)、カミリャ・ジュブラン(パレスチナのシンガー:アラビア語)、ジュリアン・アサンジ(ウィキリークス:英語)の多言語、マルチメディアの共同プロジェクトだ。

日本の市民は今、民主制度を根本から破壊する「秘密保護法」に直面している。パワフルなメッセージが皆さんに勇気を届けますように。

歌詞の下にビデオとオーディオのリンクがあります。お楽しみください。

翻訳:宮前ゆかり/TUP

マルチバイラル (Calle 13 – Multi_Viral)

怒りの炎がすべての口火を切る
俺たちの強いまなざしが烈火を放つとき

奴らは広がる火の手を止めたいだろう

しかし、水では消せない火がある
そして警察の包囲が迫る
筋肉が張りつめ鼓動が高まる

テストステロンのレベルが上がり
人々がまっすぐに向き合ったその瞬間、始まるのさ
俺たちが勇敢な友達になるとき
怒号が俺たちの唯一の言葉になるとき

おいらは真実/理性に従う
お前は大佐の言いなりだ
俺たちの戦いが段ボールだとしたら、お前のなんかは紙きれだ
そんなものには止められない
強烈なメッセージひとつで
どんな中佐だろうと
歯なしのサメになっちまうのさ

俺たちを国家は恐れている
俺たちは同時に132であり15Mでもあるからだ[注]
報道機関が語らないのであれば、俺たちは詳しい情報を
スプレーペイントを使って路上の壁に描いてやる
たった一人の人が読んでくれるところで、掲げた垂れ幕を広げると
世界は変わり始めるんだ

怒りの炎がすべての口火を切る
支配者たちを追放してしまえ

怒りの炎で
肘と肘をつきあわせ
一歩、一歩と突き進む
烈火を放つとき

俺たちの強いまなざしから

波が高まり、激怒の泡が立つたびに
人々がどんどんやってくる

俺たちの強いまなざしから

コントロールする奴、支配する奴は
薬を売るために、お前を病気にさせたいんだ
奴らは俺たちの疑問のすべてに麻酔をかける
それは温めなおした嘘だ
奴らは加工肉を俺たちに食わせ
人々はデマに惑わされたままだ
間違ったニュースの報道は、武装攻撃のようなもの

俺たちは潜入する、俺たちは繰り返し
細胞のように分裂して、増えていく
培養液なんかいらないのに、お前はコップ二杯も注ぎ込む
俺たちはパン生地をふくらませる酵母菌だ
俺たちのアイデアは自由で生き生きしてる

俺たちはドアを開けっぱなしで考えるから
俺たちは不可視なものを見ている
俺たちはしゃべることも知らずに生まれてきたが
俺たちは言葉を残して死ぬだろう

怒りの炎がすべての口火を切る
支配者たちを追放してしまえ

怒りの炎
肘と肘をつきあわせ
一歩、一歩と突き進む
俺たちの強いまなざしから

怒りの炎がすべての口火を切る

波が高まり、激怒の泡が立つたびに
人々がどんどんやってくる

俺たちの強いまなざしから

アサンジ:
我々はお前のプロパガンダが生んだ世界に生きている
けれども、お前が強いと思っているところがお前の急所だ
お前の嘘は、我々が逆襲に使える真実を語っている
お前の秘密は、我々が撃ち込む標的を晒している
お前の武器は、お前の恐怖心を衆目にさらけだす
カイロからキトまで、新しい世界が生まれている
人々の力は、真実で武装されている

怒りの炎がすべての口火を切る
烈火を放つとき
俺たちの強いまなざしから
俺たちの強いまなざしから

怒りの炎がすべての口火を切る
支配者たちを追放してしまえ

怒りの炎
肘と肘をつきあわせ
一歩、一歩と突き進む
俺たちの強いまなざしから

怒りの炎がすべての口火を切る
支配者たちを追放してしまえ

怒りの炎
肘と肘をつきあわせ
一歩、一歩と突き進む
俺たちの強いまなざしから

怒りの炎がすべての口火を切る
波が高まり、激怒の泡が立つたびに
人々がどんどんやってくる
俺たちの強いまなざしから

怒りの炎がすべての口火を切る

[注] Yo Soy 132はメキシコ全土の大学で広がる社会運動。15Mはスペインで続行している抵抗運動。経済的正義を求める米国のオキュパイ運動に連携している。

ビデオおよび歌詞原文:

オーディオ・ダウンロード:
https://soundcloud.com/lacalle13/multi_viral

Multi_Viral トレーラー

レネとジュリアンの会話

デモクラシーナウのインタビュー