TUP BULLETIN

速報434号 ドナのイラク報告(16) バグダッドよさようなら 041231

投稿日 2004年12月31日

DATE: 2004年12月31日(金) 午後0時20分

空港へ向かいます。私の安全を祈ってください。バグダッドよ、さようなら。


4月、米軍包囲下のファルージャに、人道救援活動のために入り、その帰路、地元 のレジスタンスによる拘束を経験したオーストラリア人女性ドナ・マルハーンが、11 月24日に再びバグダッド入りし、そこから送っている現地報告をお送りしています。 今回のイラク滞在を終え、バグダッド空港からヨルダンに飛び立ち、オーストラリア に帰国する予定のドナが、その前夜に送ったバグダッドからの最後のメールです。 (翻訳:福永克紀/TUP)


ドナ・マルハーン バグダッドの日没、そしてさようなら 2004年12月21日

お友達の皆さんへ

明日の朝、油断のならない死の街道を通って、軍の厳重な警戒下にあるバグダッド空 港へ行き、そこからヨルダンに向けて離陸する予定です。

重い心を抱えて去ることになります。

西側では、クリスマスの買い物で忙しいというのに、イラクでは、いまだに占領の混 乱と暴力の中を生き延びるための戦いに明け暮れているのです。

バグダッドのこの一ヶ月は、私に喜びと悲しみを、希望と絶望を、明るい一瞬と暗い 時間を与えてくれました。

私の身の回りで人々の遭遇している破局を目の当たりにして圧倒されながらも、自分 たちにできることだけしかできないということを、思い起こさねばなりません。しか し、私たちがやるべきこのことは、やり抜かなければならないのです――たとえ、そ れがどんなことであっても!

皆さんにお伝えする話は、まだたくさんありますが、今後数週間以内にお送りしま す。

先月来の皆さんの思いと祈りに大変感謝しています――イラクの人たちに対しては、 どうかそれをこれからも続けてください。

今日の夕方、バグダッドの日の入りは、とても見事なものでした。私はホテルの屋上 に座って、この大きな、深いオレンジ色の玉が、椰子の木の間に穏やかに落ちていく のを見ていました。

この鮮やかな色を背景に、教会の尖塔とモスクのミナレットが、シルエットになって 浮かび上がっていました――大きな黒の軍用ヘリコプター2機もね!

でも、軍のヘリは、太陽が、皆さんと同じ人間でにぎわう、生きている町に会いに降 りてくるのを阻むことは、ついにできませんでした。

太陽は、バグダッドにも、そっと沈んでくるのです。

皆さんの巡礼者

ドナより

追伸:米英両国の大使館は、もはやあまりに危険だとして、その職員が空港まで車で 行くことを禁じています。少なくとも一日一回は自動車爆弾が破裂しているところで す。私がその道を行くのは、午前7時30分から9時ごろ、オーストラリア時間では午 後3時30分から5時ごろです。どうかこの時間帯は、私の安全走行を願って、祈りと エネルギーを集中させてください。感謝します。

追追伸:私は聖地に向かいます、そしてそこで少し休んだあとに、パレスチナ議長選 挙の国際監視団に参加するつもりです。でも、これはまた別の話です!

追追追伸:先月来のこの旅に参加してくださってありがとう。皆さんの支持と祈りに 感謝します。

追追追追伸:「私たちは誰もが偉大なことをなしうるわけではありません。けれど も、ささやかなことを、大きな愛をもって行なうことはできるのです」――マザー・ テレサ

原文:The Baghdad sunset and goodbye URL: http://groups.yahoo.com/group/ThePilgrim/message/142