TUP BULLETIN

速報585号 ドナより 2月17日 パイン・ギャップ訴訟の話と私の交通事故 060225

投稿日 2006年2月25日

DATE: 2006年2月25日(土) 午前10時22分

心は中東にありつつ国内で裁判を控える日々。私はいよいよ元気です。


 オーストラリア人女性ドナ・マルハーンは、2003年春イラクでの「人間の 盾」に参加し、04年春には米軍包囲下のファルージャに入り、その帰路地元レ ジスタンスによる拘束を経験、04年冬から05年春にかけてイラク・パレスチナ を旅して、05年8月アメリカからシンディ・シーハンのキャンプケーシーにつ いて報告してくれました。オーストラリアに帰国したドナは自国のテロを見据 え、米国主導のイラク戦争・占領にオーストラリアが最も貢献してきたパイン ・ギャップに向かい民間査察を強行して逮捕され、現在保釈中の身でありなが らオーストラリア中を講演などで駆けずり回っています。ドナからの最新情報 と、支援の訴えです。 (翻訳:福永克紀/TUP)


パイン・ギャップ訴訟の話と、私の交通事故 ドナ・マルハーン 2006年2月17日

お友達の皆さんへ

私にとって、2006年は活動漬けの年になりそうです。裁判沙汰をひかえてい て、実刑判決を受けるかも知れず、すでにもう交通事故も経験して、今のとこ ろ多難でもやりがいのある年になりそうで、楽しみにしています!

私が今どこにいるのか、またパイン・ギャップの訴訟手続きはどこでおこなわ れるのかと、お尋ねの手紙やメールをいただきます。

私はまだオーストラリアにいます、が答えなのですが、心は中東にあります。 中東に今すぐ行って平和と連帯の仕事をやりたいのですが、パイン・ギャップ の裁判と交通事故のためにそれができません。

現在私は保釈中の身で、4月19日と20日に公判付託手続のためアリス・スプリ ングスの裁判所に出頭しなければなりません。裁判の期日は年内になるでしょ うが、それは今年はあれやこれやとアリス・スプリングスに行ったり来たりし なければならないことを意味します。法務長官が防衛法で私たちを告発するの かどうか決定するのを待っているところなのですが、この法では最高9年の実 刑となっています。

今度、「パイン・ギャップ5」という訴訟基金を立ち上げました。口座も設立 して、友人の一人がアピール文を作ってくれましたので、最後に貼り付けてお きます。

別のニュースですが……先週、夜遅く車を運転して家に帰る途中、路上のワラ ビーを避けようとして急ハンドルを切りました。そしたら、車のコントロール を失いガードレールに衝突してしまったのです。いくつがアザができた程度で 私自身は大丈夫でしたが、車が大破してしまい、オシャカを宣告されてしまい ました(修理にはおよそ5000豪ドル[訳者注:現在の為替レートで約44万円] もかかるということで、3箇月前にこの車を手に入れた時に支払った額よりも 大きかったのです)。保険には入っていませんでした。家まで5分の牽引料金 は250ドル[訳者注:約2万2千円]もするし、警官はワラビーを助けるための費 用を支払えと言うでしょうし(自然な人間的反応だとは思いますが)、どうや らガードレールの修理代も支払わなければなりません! こんなに色々なこと があった上に車をなくしてしまったけれど、生きていて元気なことにとても感 謝しています……なので、文句を言うわけにはいきません!

でも、私は今、公共交通機関もないシドニー郊外で生活しているので、少し孤 立しています。オーストラリア中のいろんな会場での講演には、私の車を使っ てほとんど自費で行っていました。これを収入もなしにやっていることを考え れば、車を買い換える費用を負担するとこのようなことを続けていくことがで きません。もし皆さんが、講演などを続けてできるように手助けしてやろうと お思いになるなら、詳細は下記をごらんください。

この財政的頭痛の種とアリス・スプリングスへの旅費のため、私には今年前半 は中東に旅する資金がありません。もし状況が許せば、年内にはイラクとパレ スチナに戻りたいと思っています。

ところで、私は今修道院に住み、各地で講演をやりながら書き物を片付けてし まおうとしているところです。私のもともとの日記帳や戦争の話しを書きとめ たものなどを引っ張り出してきたので、今年中には何かを書いて出版したいと 思っています。

以上、私の情報アップデートでした。変わらぬ皆さんの支援に感謝します。 2006年、世界が平和と正義に邁進するのが見られますように。

皆さんの巡礼者

ドナより

追伸:シドニーの活動家の皆さん、「20.03キャンペーン」のページ http://www.twenty-o-three.info をチェックしてみてください。ここではイ ラク戦争開始を記念する3月20日[訳者注:2003年3月20日は、イラク侵略の第 一報がオーストラリアに報じられた日]まで、シドニーの米国大使館前で大使 館の業務日20日間連続のヴィジルを予定しています。2月20日(月)正午、 マーティン・プレイスでのキャンペーン開始時に私がスピーチをします。もし 可能なら、どうか来てみてください、ヴィジルの期間中どれか一日参加してみ てください。

追追伸:イラクに向かう米軍用機をアイルランドで使用不能にした事件でいま だ裁判中の、伝説的な非暴力活動家キアロン・オライリーは、今オーストラリ アにいて来月シドニーに来る予定です。パックス・クリスティが集会を手配し ました、3月4日(土)午後2時、ダリッジ・ヒル、キントア・ストリート41で す。詳しくはマギーに電話[訳者注:電話番号省略]してください。またキア ロンは3月2日と3日には、学校や他のグループなどでも話をする用意がありま すので、もし興味のある方をご存知でしたら私に連絡ください。

追追追伸:「ドナが動けるための援助」基金に寄付することができます。郵便 では、St Mary’s Towers, 415 Douglas Park Drive, Douglas Park, NSW 2569 に、銀行振り込みでは、Commonwealth Bank(コモンウェルス銀行) account name: Donna Mulhearn – Volunteer Expenses(口座名:ドナ・マル ハーン-ボランティア・エクスペンシーズ) a/c number(口座番号): 06-2181 1030 5704 にお願いします。

追追追追伸:「パイン・ギャップ5訴訟基金」の情報は下記に掲げてあります が、メンバーの一人でゲート外にいたのに逮捕されたショーン・オライリー は、残りの私たちとは分離裁判で2週間以内に出頭することになっています。

追伸x5:どなたか、2003年2月および3月のイラク戦争中に私に個人的にメール を送ってくださった方、またはそれに私が返答した方はいませんでしょうか? おられましたらお知らせください、何らかの形で本に取り入れたいと思ってお ります。

追伸x6:イラクで誘拐された私の友人ハルミートとクリスチャン・ピースメー カー・チームズの他の仲間たちについては、なんのニュースもまだありませ ん。どうか祈り続け、思い続けてください。

追伸x7:「戦争で発散された諸力が、もし建設的な仕事に使われていたら、ど のような世界を打ち立てられたか考えてみなさい」――アルバート・アイン シュタイン

[訳者注:以下、ショーン・オライリーによるアピール文]

パイン・ギャップ5に連帯する呼びかけ文

12月にパイン・ギャップで逮捕された5人の内ひとりに対する最初の訴訟が、 2006年2月27日におこなわれる。レッドクリフ在住のショーン・オライリー は、12月9日早朝のパイン・ギャップ基地内での非暴力抵抗行動に引き続きお こなわれた、ゲート前での連帯ヴィジルでオーストラリア連邦警察に逮捕され た。

ショーンの容疑は「オーストラリア連邦警官に対する公務執行妨害」である。

皆さんが援助できること

5人の被疑者が法廷に戻るには援助が必要である。アリス・スプリングスに行 くための旅費は、平均して各人500ドル[訳者注:約4万4千円]ずつである。 パイン・ギャップの戦争遂行上の役割を監視するこの活動を継続する手助け に、連帯基金に寄付をしていただけないだろうか?

もし寄付していただけるなら、c/- "Sean O’Reilly"(口座名ショーン・オラ イリー気付) Commonwealth Bank(コモンウェルス銀行)Kippa-Ring Branch (キッパ・リング支店) Account Number(口座番号) 064166 102 66 104 に お願いします。

事件の背景 2005年12月9日早朝、4人の平和活動家が、米国・オーストラリア共同軍事施設 パイン・ギャップに侵入した。秘密のベールに包まれたパイン・ギャップは、 イラク、アフガニスタンなど第三世界の人々をハイテク攻撃する米国戦争マ シーンの標的選別確定任務を担っている。

イラクでの元「人間の盾」でシドニー在住のドナ・マルハーンと、ケアンズ在 住のブライアン・ローは、フェンスを切断して逮捕された。デイボロー在住の ジム・ダウリングとブリズベン在住のアデル・ゴールディー[訳者注:原文は Golide になっているが、Goldie だと思われる]は、施設の屋根を占拠した。

パイン・ギャップに徒歩侵入したジム・ダウリング、アデル・ゴールディー、 ブライアン・ロー、ドナ・マルハーンは、連邦財産の破壊または損壊、連邦所 有地への不法侵入、禁止区域への違法な侵入、財産の違法な損壊の容疑にさら されている。ショーンの容疑は、連邦警察に対する公務執行妨害である。

「禁止区域への違法な侵入」に対する起訴には、法務長官の決裁を要すると4 人は告げられており、私たちはその決裁を待っているところである。これが、 ヒル国防相が私たちを脅した1952年の法律である。この法では、最高7年の投 獄を課すことができるが、未だかつてこの法で裁かれたものはオーストラリア には一人もいない。4人は2月27日に、この容疑で告発されるかどうか通知され ることになっている。4月には、4人は公判付託手続に出頭し、年内の陪審裁判 の予定日を告知されることになっている。

どうか、戦争に反対する非暴力抵抗運動に、実際的な連帯を送られることをお 考えいただきたい!

ショーン・オライリー [訳者注:電話番号省略] sean.oreilly@o…

リンク:パイン・ギャップ5・アクションのオリジナルの写真と記事 http://melbourne.indymedia.org/news/2005/12/101603.php [訳者注:本稿に書かれているリンクは全て英語のサイト]

原文:Pine Gap legal saga and my car crash URL: http://groups.yahoo.com/group/ThePilgrim/message/179

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