TUP BULLETIN

速報700号 ドナより パイン・ギャップの4人、軟禁に!

投稿日 2007年5月30日

DATE: 2007年5月30日(水) 午前10時13分

軟禁してまで、パイン・ギャップの秘密を守り抜きたいというのか!


 オーストラリア人女性ドナ・マルハーンは、2003年春イラクでの「人間の 盾」に参加し、04年春には米軍包囲下のファルージャに入り、その帰路地元レ ジスタンスによる拘束を経験し、04年冬から05年春にかけてイラク・パレスチ ナを旅して、05年8月アメリカからシンディ・シーハンのキャンプ・ケーシー について報告してくれました。オーストラリアに帰国したドナは自国のテロを 見据え、05年12月に米国主導のイラク戦争・占領にオーストラリアが最も貢献 してきたアリス・スプリングス近郊のパイン・ギャップ軍事基地に向かい民間 査察を強行して逮捕・起訴され、最高7年の刑期を課せられるかもしれませ ん。  翌日に迫った事前審理を前に、軟禁状態にされるかもしれないと、ドナの速 報です。 (翻訳:福永克紀/TUP)


パイン・ギャップの4人、軟禁に! ドナ・マルハーン 2007年5月27日

お友達の皆さんへ

パイン・ギャップの4人は、明日午後2時に裁判所に出頭してある種の事前審理 を受けることになりましたが、その審理では私たちを裁判期間中「自宅軟禁」 にしようとする検察官の試みもあるのです。

ホント、冗談じゃないのよ……

もっと詳しくは下記に……

  平和活動家、自宅軟禁の可能性 2007年5月27日午前5時  4人の平和活動家を自宅軟禁にしようとする検察官の異常な動向の中、政治的 にデリケートな問題をはらむ最高裁の裁判が今週始まろうとしている。

デンボ検察官は、アリス・スプリングスの北部準州最高裁での2週間の裁判期 間中、ドナ・マルハーン(シドニー在住)、ジム・ダウリング(ブリズベン在 住)、ブライアン・ロー(ケアンズ在住)、アデル・ゴールディー(ブリズベ ン在住)の4人がその逗留場所に閉じ込められることを望んでいる。

4人は、2005年12月に「市民査察」を行おうとしてパイン・ギャップ米軍スパ イ基地に侵入し逮捕された。彼らの目的は、イラク戦争でのパイン・ギャップ の役割を明るみに出すことだった。

フィリップ・ラドック法務長官が冷戦時代の防衛(特別事業)法1952年違反の 容疑を適用することを史上初めて認可したことで、彼らは今や投獄7年もあり 得る事態に直面している。

月曜日にアリス・スプリングスで行われる本裁判前の審理では、デンボ検察官 は、「被告4人は閉廷後45分間法廷にとどまり、その後最も近い道筋で逗留場 所に戻り、そこに居続ける」ように保釈許可の条件を変更することを求める。 パイン・ギャップの2キロ以内に近づくことの禁止も求める予定だ。

被告たちが、裁判期間中に支援者たちと法廷まで毎日行進することやパイン・ ギャップへのデモなどのイベントを計画しているという「情報」を入手したの で、申請書を提出したとデンボ検事は語った。

パイン・ギャップでの逮捕にオーストラリア安全保障情報機関が関与したこと に関して、4人はすでに昨年ダーウィンの秘密法廷で制限命令を科せられてい た。この制限命令は、裁判中自分たちの逮捕の詳細を明らかにするのは被告人 の権利だと主張する4人の挑戦が成功し、のちに取り消された。

この裁判は、法務長官の関与、時代遅れな法の適用、および高圧的な重罰が、 言論の自由と政治的表現の規制をますます強化しようとする不穏な風潮の表れ ではないかと関心を寄せる法曹界から、事態の進展をじっくりと見守られるこ とになるだろう。

本裁判は、2週間の期間で、5月29日(火)に始まる。

原文:Pine Gap 4 face house arrest! URL: http://groups.yahoo.com/group/Pinegap4supporters/message/8

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