TUP BULLETIN

速報733号 ドナより 「パイン・ギャップの4人」の上訴審と、私の「獄中」瞑想

投稿日 2008年1月6日

DATE: 2008年1月7日(月) 午前0時14分

立ち止まり、希望に満ちた全てのことに想いをめぐらす一時がありますように


 オーストラリア人女性ドナ・マルハーンは、2003年の春にはイラクでの「人間 の盾」に参加した。04年春には米軍包囲下のファルージャに入り、その帰路地元 レジスタンスによる拘束を経験し、つぶさにそれらを報告してくれた。04年冬か ら05年春にかけては「巡礼の旅」をしたイラク・パレスチナの話を伝えてきた。 05年8月には、シンディ・シーハンのキャンプ・ケーシーに駆けつけ、アメリカ からのその報告は、ほとんど実況中継だった。  オーストラリアに帰国したドナは、自国のテロを見据え始めることになる。米 国主導のイラク戦争・占領にオーストラリアが最も貢献してきたのは、アリス・ スプリングス近郊のパイン・ギャップ軍事基地だ。05年12月、ドナたちはこの基 地にに向かい、民間査察を強行して逮捕された。起訴された事案は、刑罰が最高 7年の実刑だ。裁判の結果、07年6月に、罰金刑と損害賠償を命じる判決を受ける ことになった。  しかし、それで終わりではなかった。検察・被告双方からの上訴審が近く始ま り、ドナの平和への旅は、また新しい1年をむかえる。 (翻訳:福永克紀/TUP)


「パイン・ギャップの4人」の上訴審と、私の「獄中」瞑想 ドナ・マルハーン 2008年1月3日

お友達の皆さんへ

今年は早々にも、静かに瞑想できるところを予約しておくつもりでした――それ が今、ひとつ手に入るかもしれません。その瞑想は、女王陛下の刑務所のひと つ、ダーウィン矯正センターでということになりそう、でもそこで私が期待する のはまさに霊的経験なのですが……

下記は、「パイン・ギャップの4人」の上訴と、来月の短期服役に関する続報で す。

どうか、私たちを気の毒にと思わないでください。個人的には力づけられ生き生 きとして希望にあふれています。

非暴力の立場で行動し、真実を語り、抑圧に抵抗するとき、私たちが最高に人間 となれるときなのです。

皆さんが私たちの旅を共に歩める方法があります。詳しくは以下に、続報はもう すぐ。

この「巡礼者」メーリングリストは、私の個人的な想いを、「パイン・ギャップ の4人の支援者」メーリングリストは最新情報をお伝えする手段として使い続け るつもりです。ですから両方を受け取っているかたには、この「巡礼者」リスト では私の想いが加わっており、少し違いがあるでしょう。 【訳者注:「巡礼者」メーリングリストは、 http://groups.yahoo.com/group/ThePilgrim/ で、 パイン・ギャップの4人の支援者」メーリングリストは、 http://groups.yahoo.com/group/Pinegap4supporters/ で参加できます】

皆さんにも、少し立ち止まり希望に満ちた全てのことに想いをめぐらす「瞑想」 の一時がありますように。

皆さんの巡礼者 ドナより

追伸:昨年後半に引越ししました。新住所は、2160 ニュー・サウス・ウェール ズ メリーランズ ベルモント通34です。

追追伸:今年は、教会や「世界青年の日」のイベントばかりでなく、学校でも もっと講演したいと思っています。もし皆さんのグループのために何か手配でき るかたがおられましたら、お知らせください。

追追追伸:「光は闇の中に輝いている。そして、闇がこれに勝つことはなかっ た」(ヨハネ福音書1:3) 【訳者注:原文は(John 1:3)となっているが、(ヨハネ福音書1:5)が正しいよ うです】

――上訴審最新情報――

パイン・ギャップが戦争遂行のために果たす役割にスポットライトを当てる私た ちの旅は、新しい段階に入り、北部準州裁判所での上訴審と、ダーウィンの刑務 所に入ることを通して、この新年も続きます。

「パイン・ギャップの4人」事件の上訴審およびその反訴は、2008年2月20日〜22 日にダーウィンの北部準州刑事控訴裁判所でおこなわれる予定になっています。

お忘れなきよう――検察は、昨年の裁判の結論としてサリー・トーマス判事が下 した判決は、あまりに手ぬるい判決(罰金刑)だと考えるとして上訴したので す。

こちらもお忘れなきよう――私たちの内2人が、防衛(特別事業)法の適用と、 公正な裁判が保障されなかったことに関する法的諸観点から、上訴しています。

そうしているうちに――私たちが上訴すると決定し、罰金支払いで政府の財源に 財政的に寄与しないと決定すると、私たちに対する拘束状が北部準州で出されま した。そうです、皆さんは上訴の継続中には刑罰は保留されるはずだと思われる でしょう、しかし今回は違うのです。

これは、私たちが刑期を務めなければならないことを意味し、私たちはダーウィ ンに到着するとすぐ拘束されるらしい。

私たちへの刑期は、女性たちには5〜6日、男性たちには2〜3週間となるでしょ う。

このことと上訴について、明らかになり次第もっと詳しくお知らせします。さし あたり、私たちの活動に対し皆さんがすばらしい支持を続けてくださるおつもり ならば、いくつかの方法があります。

* ダーウィンにお知り合いはいませんか? 活動家、友人、意識ある市民、ど なたでも私たちの裁判に関心のあるかた。私たちの法廷に参加するばかりでな く、ダーウィンで集会や行動を組織するのを手伝えるかたがたと連絡を取りたい のです。それに、もしかして数日間の宿を提供できるかたはおられませんか?

* ダーウィンに来てください! 今のところダーウィン行きの特別割引航空便 がありますし、私たちに参加してくださるならまさに打って付けでしょう! や ることは一杯あります!

* もしどなたでも、ベストセラーの「立ち上がれ、真実を語るんだ」CDをまだ お持ちでないなら、どうかお友達のためにも数枚注文してください。20ドルか、 特別価格15ドルで、このメールに返信してご注文を。

* 出来立てほやほやの小冊子「パイン・ギャップの解放――戦争に抵抗するあ る小さなグループの奮闘物語」を注文してください。私たちの活動の話、5ドル で販売。注文明記でメールで返信するだけ。

* 上訴などで多額の費用が必要です、寄付は依然として大歓迎します。

* 2008年アンザック・デーの前後に、アリス・スプリングスのパイン・ギャッ プで計画されている行動に参加することを考えてください。

これら全てに関する詳しいニュースは近いうちに。皆さんのこれまでのご支援に 重ねて感謝します、すばらしいものでした――アリス・スプリングスでの裁判中 私たちと共になり支えてくださったすごいグループの皆さんには、特に感謝を送 ります。

一年のこの時期、皆さんに少し立ち止まり希望に満ちた全てのことに想いをめぐ らす一時がありますように。

平和を ドナ、およびパイン・ギャップの仲間より

追伸:「光は闇の中に輝いている。そして、闇がこれに勝つことはなかった」 (ヨハネ福音書1:3)

原文:The Pine Gap appeal and my ‘prison’ retreat URL: http://groups.yahoo.com/group/ThePilgrim/message/223

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