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TUP速報1006号 戦争は嘘から生まれ、平和は真実から生まれる

(2017年07月15日)

イラク侵略戦争開戦2003年3月からすでに14年が経過した。敵国に包囲されながらもサダム・フセインが辛うじて自治を実践していた独立国イラクは、「民主主義をもたらすために」という虚偽の理由を掲げた米国の「正義」と、オイル経済利権を狙う西欧の軍事同盟により無惨に破壊された。その後、アフガニスタン、リビア、シリア、イエメンと戦火は広がるばかりだ。第三次世界大戦の危機が目の前に迫る。

一 方、イラク戦争での米軍による戦争犯罪や米国外交の欺瞞を暴露する膨大な証拠をウィキリークスに託した内部告発者チェルシー(旧名ブラッドリー)・マニン グは、2010年3月に逮捕・収監されて以来、7年におよぶ残忍な拷問と絶望に耐え抜き、オバマ大統領による減刑措置を受けて2017年5月に釈放され た。

2007年活動開始当時から、戦争経済で懐を肥やす権力者たちの「暗黙の了解」と、その上に積み重ねられる政府間の「隠された合意」を構造的に明るみに出すことで、ウィキリークスは戦争の「神話」を崩壊させてきた。ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジは、 「戦争は常に嘘から生まれる。それならば、平和は真実から生まれるはずだ」と主張し、広く内部告発を呼びかけ、証拠文書の厳しい検証プロセスと公開に力を注いできた。現在に至るまで、ウィキリークスが公開した内部告発文書は100%の信憑性を維持している。権力者にへつらう主流報道機関の欺瞞を市民の目に晒し、欧米文化圏中心主義以外の視点とナラティブを可視化させ、生データと元情報を直接市民に届けるウィキリークスは、インターネット時代の画期的なジャーナリズムの先駆者だ。

自称<民主国家>を名乗る欧米の政治家たちは、悪名高い独裁者たちと声を揃えてアサンジ 暗殺をあからさまに扇動してきた。アサンジが国際法に基づきエクアドル亡命を認められロンドンのエクアドル大使館に庇護されてきた5年間、米国およびその 同盟国の軍事・諜報産業複合体によるウィキリークスへの誹謗中傷攻撃は容赦なく続いてきた。

スウェーデンは、7年間にわたってジュリアン・アサンジに対する立件を目論んできた。しかし、今年5月に遅まきながら断念することになった。著名な戦争ジャーナリストであるジョン・ピルジャーがその顛末を要約しているのでTUP速報としてお届けする。

ウィキリークスに関する日本での報道は、米国軍事産業複合体によるプロパガンダの垂れ流しが目に余る。報道機関におかれては、事実関係検証の参考として、下記のリストなどもしっかりと読み込んで、報道の質を改善していただければ、と願う。

アサンジおよびウィキリークスの法律的根拠リスト:


スウェーデンによる尋問に対するアサンジの回答:


14/15 NOVEMBER 2016 QUESTIONING AT THE ECUADORIAN EMBASSY

LEGALLY PRIVILEGED


(前書き:宮前ゆかり、翻訳:宮前ゆかり・荒井雅子)

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TUP速報1005号 チョムスキー・インタビュー:トランプによる北朝鮮への威嚇の危険

(2017年05月13日)

◎外交的努力は成功したことがあるが、制裁や厳しい対応は失敗してきた
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トランプ政権は北朝鮮に対して力を誇示したが、安倍政権はそれに同調して、外交解決を求めるどころか危機を煽るような行動をとり、危機に便乗して自らの政治的な目的を押し進めようとしている。ノーム・チョムスキーは、外交のみが北朝鮮の核開発中断を引き出してきた歴史を振り返り、今も外交解決の道筋が実際にあることを指摘して、非核化を達成する唯一の手段として対話を強く求める。そして「終末時計」に示された現在の核・環境危機の深刻さに警鐘を鳴らす。
(前書き/荒井雅子、翻訳/荒井雅子・宮前ゆかり/TUP)
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TUP 速報 1004 号 日本はNSAと世界的監視を拡大した秘密の取引を行っていた

(2017年05月11日)

4月24日、NHKの番組「クローズアップ現代+」と米国の調査報道非営利機関「インターセプト」は、エドワード・スノウデンが告発したNSA秘密文書の中で特に日本に関する13の文書に基づく報告を各自同時に公開した。

NHK の番組では、スノウデンおよびその他の米国政府内部告発者の重要な発言が吹き替えや字幕の翻訳のオミッションで焦点がぼかされているが、スノウデンの発言内容から、NHKによるインタビューは2016年半ば頃に行われたものと推測される。文書の分析および番組公開までに随分と時間が経っている。問題案件が ずっしり詰まっている文書であるが、番組放映後も日本の主要な報道機関各社は現時点では突っ込んだ調査報道記事を出していない。

一方、インターセプトの記事にはソース文書がリンクされており、文脈の検証に有益である。

日米の軍事諜報活動の実態、日本のグローバル戦争への関与、および世界的な地政学的環境における日本の立ち位置と歴史的文脈を包括的に把握するために、ぜひ多くの日本市民にインターセプトの記事およびリンクされているNSA内部文書をじっくりと読んでいただきたい。

(前書き:宮前ゆかり、翻訳:宮前ゆかり、荒井雅子)

 

〔  〕:訳注

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