TUP BULLETIN

速報134号 03年7月16日 ある兵士の父親より

投稿日 2003年7月16日

FROM: Schu Sugawara
DATE: 2003年7月17日(木) 午前3時18分

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バグダッドにいる若い兵士がテネシー州の父親に送ったメールの内容を、父親
が明かしています。
ブッシュ大統領の「かかって来い!」発言は前線兵士たちに凄まじい反発を巻
き起こしたようで、政権に対する不信と、戦争の大義への疑問が、軍の中に広が
りつつある様子が伝わってきます。これが7月4日だとしたら、いまごろは……
(星川 淳/TUP)
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「ある兵士の父親より」

米ナッシュビル・テネシーアン紙オンライン掲示板

7月4日書き込み

私の息子は米陸軍に所属し、現在バグダッドに駐屯しています。息子からは3、
4日ごとにメールが届きます。彼は、あの地で戦うために出征した大部分の若者
たちと同様、ブッシュ大統領がどうしてもやらなければいけないと訴えた仕事を
なしとげることに誇りを感じていました。

その息子の気持ちが、先月ひと月のあいだにまったく逆転してしまったのです。
最初は、「どうしてぼくら兵士がもっと楽にすごせるように、軍はあれやこれや
らないのだろう」というようなことを書いていました。しばらくすると、ひどい
生活環境で苦しんでいるイラクの人びとを助けるために、軍はどうしてもっとい
ろんなことをやらないのだろう、といぶかりはじめました。水も食糧も足りず、
ほとんど一日中停電で、医薬品も医療スタッフも恐ろしく不足して、イラク人は
ほとんど動物のような生活を強いられているのに、と。

そのあと息子は、現地のわが軍の安全を心配するようになりました。彼によると、
殺された家族の復讐を心に誓っていたり、自分たちが置かれた惨状の責任がアメ
リカにあると思い込んでいたりするイラク人にとって、米軍兵士は難なく狙える
格好の標的になっているというのです。ところが昨日の手紙は、内容が一変して
いました。

「ぼくらを今すぐここから撤兵させてほしい! イラク人の心をしずめるには、
彼らの国から引き揚げ、彼らの望むやり方で秩序を回復させるしかないんです」

「かかって来い」という乱暴なブッシュ大統領の言葉を聞いたとき、息子が感じ
たことを、そのまま皆さんに伝えさせてください。彼はこう書いてきました。

「自国の大統領ともあろうものが、ぼくらをわざわざ攻撃にさらすような発言を
したことに、ぼくを含めて部隊は一人残らず深く心を傷つけられました。あんな
無責任な言葉を吐いたために、ブッシュ大統領はぼくが話しかけたどの兵士から
も敬意を失ってしまいました。あの言葉は燎原の火のように全部隊に広がりまし
た。ぼくらがここにいるのは、大統領に行けと命令されたからです。でも今回、
大統領が自国兵士への暴力を招くような馬鹿げた発言をしたことで、ぼくらは大
統領と大統領の判断力を尊重できなくなってしまったのです。

ぼくらは、そもそもここへやって来るべきではなかったのだということを理解し
はじめています。わかってください父さん、ぼくの気持ちはもう完全に前とは変っ
てしまいました。大統領が金持ちには減税をし、軍人家族には何もしてくれなかっ
たという事実は、骨身に沁みます。敵を打ち負かすことに、これまでは誇りと満
足を覚えたものですが、今はそのことに悔恨と恥ずかしさしかありません。アメ
リカに神のご加護がありますことを」

(翻訳:寺尾光身/TUPメンバー)

原文:下記サイト下段
http://webx.tennessean.com/webx/cgi-bin/WebX?14@2…^7@…./88
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