TUP BULLETIN

速報214号 帝国現地レポート(25) 03年11月14日

投稿日 2003年11月14日

DATE: 2003年11月14日(金) 午後0時57分

パンタ笛吹の帝国現地レポート(25)

イラクでは、「米軍の強さを思い知らせてやる」とばかり、米占領軍によ る空爆が始まりました。それを「鉄の金づち作戦」と名づけるところが、米 軍の思慮の浅いところだと思います。

「鉄の金づち作戦」で爆撃されるイラク市民たちは、自分たちが金づちで 打たれているように感じるでしょう。これではアメリカへの感謝や協力が、 生まれるわけがありません。

(パンタ笛吹/TUP)


★CIAが、アメリカの敗退を警告

イラクで戦況を調査したCIAの極秘レポートが、匿名の係官により漏洩 した。  そのCIAの機密報告は、「ますます多くのイラク人が、米駐留軍を打ち 負かすことができると信じていて、彼らはレジスタンス・ゲリラを援助して いる」と警告している。

ワシントンに急きょ戻った暫定占領当局のブレマー氏も、このCIAによ る調査結果を是認した。ブレマー氏は、米国民に、「戦況はうまくいってい る」と、くり返し発表しているが、イラクの現実を反映したこの厳しい報告 書を、認めざるをえなかったようだ。

この機密報告書は、火曜日に届いたばかりなのに、もうすでにメディアに 漏洩している。このスピード漏洩の理由は、政府高官が、この戦況査定が途 中でもみ消されることなく、必ずブッシュ大統領まで伝わるように、念を押 したかったからだと思われる。

このCIA報告はまた、「イラク自治評議会などのリーダーたちには、憲 法起草や選挙実施などの政治能力がまったくない」と警告している。

http://www.heraldsun.news.com.au/printpage/0,5481,7850898,00.html

★たれ幕は、わたしのせいではない

ブッシュ大統領が米空母の甲板上で、イラクの大規模戦闘の終了を宣言し たとき、演台の背景には、テレビ中継によく映るように、「任務達成せり」 と書かれた大きな垂れ幕がつり下げられていた。

この垂れ幕は、ABCテレビの元プロデューサーであり、ブッシュ政権の 広報室長として引き抜かれたスコット・スフォーザが仕掛けたものだ。  スフォーザは4月末から空母に泊まり込み、看板上でのブッシュ演説が、 来年の大統領選挙のために最大の宣伝効果があがるよう、演出の準備をした のである。  スフォーザは、「任務達成せり」の垂れ幕だけでなく、ブッシュ大統領の まわりで一緒にテレビに映る「見映えのする海軍士官」の人選をし、彼らが 着用する軍服の色まで指定した。  当時の政府役員たちは、ホワイトハウス広報室のこの仕事を自慢したもの だった。

しかし7ヶ月がたって、イラクの混乱は増し、戦死者が増えるばかりなの で、「任務など達成していないではないか」という批判が起きてきた。  ブッシュ大統領は、そんな記者の質問にこう答えた。 「ああ、あの『任務達成せり』の垂れ幕ですか? あれはもちろん、空母の 乗組員たちが取り付けたものです。彼らの任務がもう終わったという意味で ね」

http://truthout.org/docs_03/111003A.shtml

★うそつきラムちゃん

イラク戦争が始まる前、ラムズフェルド国防長官は、テレビ司会者の質問 に、こう答えた。 「アメリカがイラクを侵略したら、イラク民衆の大部分が、米兵を歓迎する と思いますか?」 「もちろんです。米兵がイラク人に歓迎されることについては、疑問をはさ む余地もありません。  アフガニスタン戦争が終わったあとでも、タリバーンから解放された市民 は、大喜びで街道にくり出し、音楽を奏で、凧を揚げて、お祝いしたではな いですか」

戦後7ヶ月がたったいま、ラムズフェルド国防長官は、テレビ司会者の質 問に、こう答えた。 「戦争が始まる前、国防長官は、イラクの民衆が諸手をあげて米兵を歓迎す るとおっしゃいましたよね?」 「ちょっと待って、そんなこと、決して言ったことがありません。わたしが そう言ったなんて、ありえません。  誰か他の人が言ったことと、勘違いしているのではないですか? どこを 捜しても、わたしがそう言った証拠なんてないはずです」

http://www.starbanner.com/apps/pbcs.dll/article?AID=2003211090375

★うそつきラムちゃん(その2)

3月30日、イラク戦争のまっ最中、ラムズフェルド国防長官は、テレビ 司会者の質問に、こう答えた。 「イラク侵攻が始まって、すでに11日もたつのに、まだ大量破壊兵器が見 つかっていません。これはどういうことですか?」 「われわれは(大量破壊)兵器が、どこにあるかはっきりわかっています。 それは、ティクリートとバグダッドの周辺、その東か西か、南か北です」

9月10日、ラムズフェルド国防長官は、記者団の質問に、こう答えた。 「国防長官は戦争中、大量破壊兵器がどこにあるか知っていると言いました が、国民を騙したのですか?」 「ああ、あれね。あれは兵器のことではなくて、兵士のこと意味していたん です。『われわれの工作員がどこにいるかはっきりわかっている』と言えば よかったですね」

http://www.starbanner.com/apps/pbcs.dll/article?AID=2003211090375

★ホットドッグが、一個16万円

イギリスでは、全人口のうち、最もお金もちな1%が、国の富の14%を 所有している。  ところがアメリカでは、最もお金もちな1%が、国の富の40%も独占し ている。  ブッシュ政権がおこなった1.35兆ドル(約145兆円)の減税のうち、 その約半分が、この最も裕福なトップ1%の大富豪のふところに入った。

これらの大富豪が集まる共和党のパーティーでは、ホットドッグ一個が、 1500ドル(約16万円)で売られている。 共和党のパーティーでは、 一夜にして1400万ドル(約15億円)の選挙資金が寄付されることもあ る。

ブッシュ大統領は、経済的には大富豪なのだが、彼が頑固で舌足らずな話 し方をするために、米国民は、大統領がテキサス出身の普通の人間だと思い こんでいる。

ブッシュを応援する貧しい人々は、自分たちが、「大金持ちが、もっと 大金持ちになる」のを手助けしていることに、気づいてはいない。  貧相なかっこうをした労働者たちが、ブッシュ応援集会に来て歓声をあげ ている場面こそ、いまのアメリカを象徴しているといえる。

http://www.guardian.co.uk/international/story/0,3604,1077836,00.html

★ある退役軍人の言葉

大統領が犯した間違いのせいで、イラクでは米兵が次々に死んでいる。 この戦争は、ブッシュ大統領が自分のビジネス仲間を儲けさせるために始め たことは明らかだ。  この戦いは母国を守るためのものではない。イラク駐留の米兵たちは、誤 用され、虐待されている。

アメリカをさらに裕福に、さらにパワフルにして、世界中に神のように振 る舞うために、この戦争の口火は切られた。  ブッシュ政権は、愛国心に燃える兵士たちを、古い西部劇で見るような、 黒い帽子をかぶった悪役カウボーイに仕立て上げてしまった。

結局は誰かが、この茶番劇を始めた罪を被らなくてはならない。 もしわたしが誰かを責めるなら、わたしはブッシュ大統領を非難する。   ブッシュ大統領、この汚名を忍んで受け入れなさい、   あなたは退役軍人にとって、恥辱だ。

http://www.truthout.org/docs_03/printer_111103G.shtml

★米負傷兵は、少なくとも7500人

ウォルター・リード陸軍病院では、手足を切断した兵士でいっぱいだ。 最新型の防護服は、上半身を完璧なまでに守るので、攻撃された無数の米兵 の命を救った。そのかわり、防護されていない手足が、手ひどく傷つけられ る。この病院だけで、すでに1900人の負傷兵を治療したという。

ベトナム戦争で両足を失ったジム・メイヤーは、病院で負傷兵をいたわる ボランティアをしている。ジムはこう言う。 「負傷兵の数は、驚くほど多い。ベトナム戦争以来、こんなにたくさんの負 傷兵を見るのは初めてだ。イラクでやられて、次から次に、ひっきりなしに 運ばれて来るんだ」

病院の近くの空軍基地では、テニスコートや体育館が、臨時の治療所に姿 をかえている。4月以来、すでに7500人の負傷兵が運ばれてきた。  また、負傷兵を見舞う家族が大挙して押しかけ、病院にある600室のゲ ストルームだけでは収容しきれない。家族はシングルルームに二人で泊まっ たり、近くのホテルに宿泊している。

病院内では、21歳のワイアット上等兵が、義足を試着していた。彼はバ グダッドの西方の町で、戦友二人とともにロケット弾攻撃にやられた。 「まるで柔らかいバターをナイフで切り裂くように、ロケット弾がぼくの足 を切り取っていったよ。それは、思い出してもおぞましい場面だった。ぼく たち3人の筋肉がそこらじゅうに散らばっていて、あたりは血の海だったか らね」

http://www.latimes.com/services/site/premium/access-registered.intercept

★イラク市民の死者は、21,000人から55,000人

ロンドンを本拠地とする「核戦争防止のための国際医師団」の調査による と、イラク戦争とその後の混乱で殺されたイラク人一般市民の数は、21, 000人から55,000人にのぼるという結果がでた。  また戦争中に殺されたイラク人兵士の数は、13,500人から45,0 00人で、負傷者の数は、死者の数の約三倍はいるとしている。

イラク戦争が引き起こした環境破壊も忘れてはならない。イラクの河川、 海、陸、大気中など、広く汚染され、その影響は周辺国にまで及んでいる。  特に、劣化ウラン弾による大気汚染や、略奪された核汚染物質などが、心 配の種になっている。  調査に参加したクラウン医師は、「戦争による環境や健康に対する悪影響 は一時的なものではありません。これから先ずっと、長年にわたって被害を もたらし続けるでしょう」と語った。

http://www.antiwar.com/ips/lobe111203b.html

★もし自衛隊がイラクで攻撃されたら・・・

イラク南部ナーシリアで、イタリア警察軍陣地が自爆攻撃を受け、26人 が殺された。 本国の政治家たちは、軍の撤退を要求している。

「イタリア兵を引き上げることが、ただ一つの正しい道だ。 イタリアは、 仏独とともに働き、米英に占領をやめるように説得すべきだ」 ・・・左翼民主党議員

「誰が兵士たちをイラクに派遣したんだ? それは政府だ。もし政府が国民 の戦争反対という声を聞いていたら、この悲劇は起こらなかった」 ・・・共産党議員

「ブッシュの先制戦争のために、何千人という若いイタリア人の命を危険に さらすのは、不道徳そのものだ。 早急に軍をイラクから引き上げることに すべての国民が賛成してくれるだろう」 ・・・緑の党議員

「いままでイタリア兵が攻撃にあわなかったので、神に感謝していました。 でも、やはりわたしたちの番がまわってきたんですね」 ・・・EC議長

(訳者注・自衛隊の派遣先とされているサマワは、ナーシリヤの北西約10 0キロにある)

http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/3264187.stm

(翻訳・パンタ笛吹/TUPチーム)