TUP BULLETIN

速報26号 03年3月31日 帝国現地レポート(5)

投稿日 2003年3月31日

DATE: 2003年3月31日(月) 午後7時33分

今日は久しぶりに近所のスキー場にスノボーに行ったのですが、春休みということもあって駐車場は満杯。楽しそうなアメリカ人たちを見ると、Business asusual(いつもどおりの毎日)という言葉が、何度も浮かんできました。

それでも、いくつかの新聞を広げるたびに「読者からのお便り」は戦争の話題でもちきり。賛否両論、はげしくぶつかりあっていて、この戦争は人々のハートも傷つけているんだなあ、と感じます。

★どう謝るのでしょうか?

私たちの大統領は、イラクの大量破壊兵器がアメリカを襲うと確信しているようですが、もしそれが間違っていたときの結末を、受け入れる覚悟があるのでしょうか?

サダムを米軍が殺した後、もし核兵器や化学兵器が見つからなかったら、私たちアメリカは戦争の正しさを言いはるために、証拠をねつ造するのでしょうか?

もし大量破壊兵器がなかったら、私たちは国連の参加国に、どう言い訳するのでしょうか?爆撃で死んだ人々や、戦死した米兵の家族に、どう謝るのでしょうか?  イラクに弁償するのでしょうか?それとも、すべてはサダムのせいだと決めつけるのでしょうか?

マット・コルダ(ボルダー・ウィークリー)

http://www.boulderweekly.com

★もし今、ジョン・レノンが生きていたら

ジョンは激情するでしょうね。そして、ブッシュやブレアーに、「こんな馬鹿げた戦争は今すぐやめろ!」って、怒りをぶちまけるでしょう。

ガンジーが、「目には目をでは、私たち人類はみんな盲目になる」と言ったように、こんな暴力では、問題は解決されません。

ヨーコ・オノ(ディリー・カメラ)

http://www.dailycamera.com

★大昔の銃を持ち・・・

トニー・メネデス軍曹はこの3日間、砂漠でイラクの民兵と戦ってきた。数百人のイラク人が殺されたが、アメリカ兵の戦死者はゼロだった。  戦車の砲撃手であるトニーが言うには、

「彼らイラク人の持っている武器は、悲しいまでに時代遅れだ。戦いの最中、彼らの顔を見たが、とても心苦しく思った」

http://smh.com.au/articles/2003/03/28/1048653854952.html-

★お金で買った味方たち

スロベニアのアントン・ロップ首相は、 「アメリカは我が国がイラク戦争に賛成していないのに、間違って賛同国に入れてしまった。米国務省にどうしてそんな手違いが起こったのか、説明を求めている」と言った。

米政府は、戦争賛成のお礼としてスロベニアに渡すために、戦費の中から9億円の予算を組んでいた。しかし、それが手違いと判明して、結局その9億円はスロベニアには渡されなかった。

http://www.abc.net.au/news/newsitems/s819115.htm

★違反だらけの戦い

元国連武器査察官のスコット・リッターは、スタトラー講堂に集まった満席の聴衆を前にして、こう語った。

「この戦争は国連憲章に違反するだけでなく、アメリカ合衆国憲法にも反しています。なのに、米憲法に誓いを立てた米兵士たちに、憲法違反の戦いを強要しているのです」

コーネル・ディリーサン紙(3月28日)より

http://www.rense.com/general36/rit.htm

★命をかけた賭け、大ブレイク

インターネットのギャンブルサイトでは、サダム・フセインがあと何日生きのびられるかに賭けるのが大流行している。

www.tradesports.com だけでも、すでに1億5千万円が賭けられている。もしサダムが4月下旬まで生きのびれば、賭け金の3倍の払い戻しが得られるという。

http://apnews.excite.com/article/20030328/D7Q21LV01.html

★石油のためじゃないって?

ドイツのスピーゲル紙によると、イラクに展開している101空挺部隊は、それぞれの基地の名前を、シェル基地、エクソン基地、と呼んでいるという。

http://www.spiegel.de/wirtschaft/0,1518,242341,00.html

★マイケル・ムーア監督の新しい映画

この新しい記録映画は、怪しげに言われている父ブッシュ元大統領とオサマ・ビンラディン一族の恥ずべき関係が描かれる予定だ。

「ビンラディン一族はブッシュ家との取引で、膨大な利益をむさぼり、父ブッシュは、ビンラディン一族との関係を、9/11の2ヶ月後まで引きずっていた」とムーア監督は語った。

http://www.rense.com/general36/mel.htm

★ビッグ、ビッグ、ミステイク!

木曜日、国防事務次官のウォルフォヴィッツは、こう言った。

「トルコ政府は、自分たちが何をやってるか、まったく分かってないんじゃないのか。トルコの決断は、大きな大きな間違いだ」

http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/news/archive/2003/03/27/national1724EST0768.DTL

★exhilaration(気分をウキウキさせる、陽気、快活、気分爽快)

F/A-18E・スーパーホーネット爆撃機のジェフ・ペンフィールド指揮官は、バグダッド爆撃を終え、空母アブラハム・リンカーンに帰還するなり、こう言った。

「なんてったって、爆撃するのは気分爽快だったよ。今夜は興奮して、なかなか眠れないだろう。今から飯を食べながら、(爆撃の瞬間を思い出して)栄光に包まれた喜びを、じっくりと味わうことにするよ」

http://www.reuters.co.uk/newsArticle.jhtml;jsessionid=PMMUUJ4ZOWJ24CRBAEKSFFA?type=focusIraqNews&storyID=2469824

★サダムを助けてきたのは誰?

「イラクの生物化学兵器は、1980年代にアメリカの会社がサダム・フセインに渡したのではないのですか?」というホワイトハウス記者の質問に、アル・フレイシャー報道官は、「サダムはそれを使って、クルド人を殺戮した」と答えた。

「でも、生物化学兵器を渡したのは我々なんでしょう?」と記者が再度質問すると、フレイシャーはすぐにその質問をさえぎり、次に進んだ。

(ジ・エイジ紙、3月29日)

http://www.theage.com.au/articles/2003/01/28/1043534058079.html

★これ、おもしろいアニメです。

拝啓 抑圧された人々よ、 解放おめでとう、アフガニスタン。 平和が訪れた今、未来は明るい

あっ、ごめんなさい、アフガニスタンの 復興予算を計上するのを忘れました。 なにしろ、イラクで忙しくてね。

http://www.villagevoice.com/issues/0313/fiore.php ・・ クリック ・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★手数料を払ってくれ

ミシガン州のティム・ポレンティー州知事は、反戦デモの逮捕者がどんどん増えるのに手を焼いている。  ついに知事は、逮捕にかかる警察費用を逮捕者自身に支払ってもらう案を思いついた。

まだ正式に決まってはいないが、ほんの200ドル(約2万4千円)くらい払ってもらえばそれでいいと州政府は言っている。

http://twincities.indymedia.org/front.php3?article_id=11653&group=webcast

★なぜ?

3月28日(バグダッドにて)

昨夜の爆撃はとほうもなく激しくて、ホテルの部屋のカーテンを閉めていても、目を閉じてさえいても、閃光をまぶたの裏に見ることができるくらいでした。

ホテルビルは、木の上に建てた家が、風に激しく揺れるように揺れ、爆発音がかき消えてからもずうっと振動し続けました。

なぜ?なぜ?なぜ? 病院のすべてのベッドの上で、 爆撃で燃え落ちたすべての家々の焼け跡で、

なぜ、彼らは私たちにこんな仕打ちをするの? なぜ、私たちは攻撃目標になるの? なぜ、彼らは私の子供たちを殺したの? なぜ、私のママは帰ってこれないの? なぜ、私の店を壊し、生活を滅茶苦茶にするの? なぜ、誰も彼らを止められないの?

世界中の人々が「ノー!」と叫んでも、 どうしてこの惨劇を止めることができなかったの?

ジョー・ウィルディング

http://electronicIraq.net/news/467.shtml

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