TUP BULLETIN

速報345号 イスラエル核疑惑隠し続報 04年7月28日

投稿日 2004年7月28日

FROM: Schu Sugawara
DATE: 2004年7月28日(水) 午後0時08分

「イスラエルは確かに大量破壊兵器保有国」

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26日付けのエキュメニカル・ニューズ・インターナショナル(ENI)によ
ると、イスラエルが核兵器を保有している事実を暴露したモルデカイ・ヴァヌ
ヌ氏は、今も厳しく自由を制約されています。かれについての最近の状況とそ
の事件の背景を紹介します。

2004年7月28日 岸本和世/TUP
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Ecumenical News International/July 26, 2004

イスラエルの核疑惑を暴露した[註]として18年の刑に服した後に釈放され
たモルデカイ・ヴァヌヌ氏が、海外渡航を禁じられていることに抗して裁判に
訴えていたが、このほどイスラエル最高裁は、かれが依然として国の安全にと
って危険な人物であるとして、渡航を含め自由の制限を課すことを合法とした。

【紙媒体につき原文ウェブ検索不可】

翻訳/岸本和世/TUP

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[註]ヴァヌヌ氏は、イスラエルのディモナにある秘密核施設の技術者として
働いていましたが、1986年にイギリスのサンデータイムズ紙に、施設内の
写真と共に、イスラエルが世界で6番目にあたる約200個の核兵器を保有し
ていることを伝えました。これは、イスラエルが「大量破壊兵器の所有国」で
あることを明らかにするものですが、同国はパキスタン、インド、キューバと
共に核拡散防止条約に署名していない国です。

かれは、イスラエルの諜報機関のモサドによってイギリスからイタリアに誘い
出され、イスラエルに拉致されて非公開の法廷においてスパイと国家反逆罪で
18年の禁固刑に処せられました。

2004年4月21日に刑を終えて釈放されたヴァヌヌ氏は、イギリスに渡ろ
うとしましたが、渡航を禁じられたので、身の危険を避けるためにエルサレム
の聖公会の主教邸に立てこもりながら、自由を求める裁判に訴えていました。

かれのために、カーター元大統領をはじめ国際的な支援活動が続けられており
、またいろいろな国から数々の表彰が与えられ、ノーベル平和賞にも繰り返し
指名されています。(以上の註の部分は、以下のURLにさらに詳しく述べら
れていますので、ご覧ください。)
http://www.antiwar.com/orig/zunes.php?articleid=2378