TUP BULLETIN

速報405号 リバーベンドの日記(11月4日) 04年11月13日

投稿日 2004年11月13日

DATE: 2004年11月14日(日) 午前0時55分

ブッシュ勝利の後で・・・


戦火の中のバグダッド、停電の合間をぬって書きつがれる24歳の 女性の日記『リバーベンド・ブログ』。イラクのふつうの人の暮らし、 女性としての思い・・・といっても、家宅捜索、爆撃、爆発、誘拐、 検問が日常、女性は外を出ることもできず、職はなくガソリンの行列 と水汲みにあけくれする毎日。「イラクのアンネ」として世界中で 読まれています。すぐ傍らに、リバーベンドの笑い、怒り、涙、ため 息が感じられるようなこの日記、ぜひ読んでください。(この記事は、 TUPとリバーベンド・プロジェクトの連携によるものです)。

(TUP/池田真里) http://www.geocities.jp/riverbendblog/


2004年11月4日 木曜日

失望・・・

さて、なんといおう。 失望は深く、言葉が見つからない。

赤い州の人々へ(そしてブッシュに投票した人々へ)。あなたがたは現状 に甘んじるわけね―これ以上考えられないほど最悪の現状だと私は思うけ れど。ブッシュは、あなたがたの完璧な似姿。そして、赤こそあなたがた の色。イラク人が流したおびただしい血の色。おそらくは、ホワイトハウ スのこの4年の暴政が過ぎた暁の、アメリカ人の流したおびただしい血の 色でもある。

青い州の人々へ(そして投票するとき、思慮を働かせた人々へ)。ご愁傷 さま。そして幸運を――これからはこれが必要ね。

(訳者注:新聞、テレビなどの報道で、ブッシュが勝った州を赤、ケリー が勝った州を青、に塗り分けた合衆国地図が使われた)

わたし、「大統領選お悔やみカード」のアイデアをホールマークかヤフー・ グリーティングに売ろうかと思ってるの。カードには、おきまりのおちゃら けた短い詩をのせる。こんなふうに――。

心からお悔やみ申し上げます ブッシュにもう4年やらせるのね!

あらかじめご同情申し上げます 徴兵制が復活したときのために! ( 名前を入れる  )がご無事でありますように たくさんお便り下さいますように――イランにいる間

とか

ブッシュとチェイニー、お似合いね 人生はフェアじゃないって? イラクは戦車と占領を頂いて あなたがたは大ばか者たちを戴く

とか

元気を出して 息子さんはアフガニスタンのときはこどもだった イランにもまだ早い だけどシリアには十分間に合う 北朝鮮には絶対よ!

正義は求めてもかいのないものだった。

午後11時45分 リバー

(翻訳/TUP、リバーベンドプロジェクト:池田真里)