TUP BULLETIN

速報703号 ドナより 裁判第1日目+ヴィジル報告

投稿日 2007年6月3日

DATE: 2007年6月3日(日) 午前10時12分

検事さん、ブッシュ政権とハワード政権を起訴してください 


 オーストラリア人女性ドナ・マルハーンは、2003年春イラクでの「人間の 盾」に参加し、04年春には米軍包囲下のファルージャに入り、その帰路地元レ ジスタンスによる拘束を経験し、04年冬から05年春にかけてイラク・パレスチ ナを旅して、05年8月アメリカからシンディ・シーハンのキャンプ・ケーシー について報告してくれました。オーストラリアに帰国したドナは自国のテロを 見据え、05年12月に米国主導のイラク戦争・占領にオーストラリアが最も貢献 してきたアリス・スプリングス近郊のパイン・ギャップ軍事基地に向かい民間 査察を強行して逮捕・起訴され、最高7年の刑期を課せられるかもしれませ ん。  本裁判前の事前審理も終わり、正式に陪審員の前での裁判が始まった模様で す。 (翻訳:福永克紀/TUP)


裁判第1日目+ヴィジル報告 ドナ・マルハーン 2007年5月30日

お友達の皆さんへ

私たち全員が大成功の(正式の)裁判第1日目を楽しみました。午前11時30分 までに陪審員の選任を終え、それから検察官が冒頭陳述を始めたのでした。

私たちを楽しませてくれるお友達である国側代理人、ヒルトン・デンボ検察官 の言葉をいくつか引用して、検察側の申し立ての調子をまとめてみましょう。

「誰も法律を自分の思うようにすることはできないのです。私たちが生きる民 主主義とは、平和的に運用されるよう期待されており……」

「もし誰もが法律を自分に都合よく考えることになれば、どうなるか想像して みてください。その無秩序状態を想像してみなさい! たとえば、靴屋を通り かかって気に入った靴があれば、誰もが侵入して靴を盗むことになる。文明社 会ではそんなことはできません」

「もしあなたが、隣の住人が薬をやっているという疑いを抱いたらどうします ――疑いだけであなたが出向いて行ってその人の家に押し入ることはできない わけで……私たちは民主主義社会に生きているのであって……」

「文明社会では、手続きに従ってなされなくてはならないので……」

うーん、デンボさん、あなたのおっしゃってるのは、先制攻撃の考え方が違法 だということですね。はい――異議なし!!! どうかブッシュ政権にそれを 伝えてください!

そんなふうに、デンボ検察官は冒頭陳述で私たちを泥棒や麻薬犯や無秩序状態 と関係づけようとしたのです!!

私たちは、反論する機会を待ちきれません!! それに、適正手続きに従うべ きだという彼の意見には賛成です!

それからデンボ検事は、パイン・ギャップのオーストラリア側責任者であるマ イク・バージェスを証人として呼びました。明日のバージェス氏への反対尋問 が楽しみです!

今日の行進の報道については、別のメールで送るつもりです。とりあえず、シ ドニー、ブリズベンおよびアデレードの連帯ヴィジルの報告と写真をおすそ分 けしたかったので、下記に。

シドニー――火曜日午後1時、パイン・ギャップの4人に連帯を表明するため、 国防省の隣にあるピット・ストリート合同教会の階段に15人が集まりました。 イラクとアフガンでのパイン・ギャップの役割、パイン・ギャップの4人の勇 気ある行動、それに平和をつくる者としての自分たちの将来を、1時間じっく りと皆で考えました。都会の喧騒の中で輪になって立ち、だいたい3分ごとに 平和に関する文章を読み上げ熟考の空間を作り上げたのです。「平和をつくる 者は幸いだ、彼らは神の子らと呼ばれるだろう……。悪との協力を拒むべき義 務は、善と協力すべき義務と同じく重大である……。平和への道などない、平 和こそが道なのだから……」最後はお互いに、平和のキスを交わして締めくく りました。私たちは小さなグループですが、平和の聖霊が私たちに加わってく ださり、国中でいま何かが起こり始めているその一部なのだと自覚したので す。アリス・スプリングスでの裁判が始まる午後2時にあわせて、裁判に巻き 込まれている全員が平和でありますようにと祈りながら集会を終えたのです。

ブリズベン――今日火曜日の朝に、教会であなたがたすべてのための祈りの集 会を成功裏におこないました。皆さんを思ってろうそくに火をともし、心の中 からの感情と祈りを送りました。それからそのうち何人かで、ジョージ通りの 裁判所に行き、1時間ほどヴィジルをしました。たくさんのいい反応と、少し ばかりの悪い反応を受けましたが、大半はいいものでした。何人かは午後には また戻ってきます。

アデレード――土曜日の下の写真(監獄の檻)を見てください、もちろんメル ボルンからのバンの写真も(ミッドナイト・オイルのファンならちょっと引用 が違っているのに気づくでしょう!)、それにアリス・トッド・モールでの大 変よかった私たちの露天の写真も。

新情報、まもなく!

ドナより

アデレードの写真は添付しました。メルボルンのは、下のリンクで。 http://melbourne.indymedia.org/news/2007/05/145637_comment.php

男性たちとエリザベスが檻に入っている写真数枚です。 他の人たちからの写真がもっとインディ・メディアのサイトにあります。

[訳者注:ここにその写真が入っているが、TUPでは写真は添付できません]

「虚偽で固められた時代に、真実を述べることは革命的行為となる」―― ジョージ・オーウェル

原文:First day in court + vigil reports URL: http://groups.yahoo.com/group/ThePilgrim/message/206